白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】


私の名前を呼んで近づいてくるのは、違う日本の大学から来た伊野貴一(いの きいち)君。

最近の困りごとの1つ。

何かにつけ二人で出かけたがる。

自惚れじゃ無く、明らかに好意を示されている訳で・・・。


「伊野君・・・。」



伊野君を見て、なんでこんな幸せいっぱいの時に会うかな、と溜め息が出た。

ゆう君は私と伊野君の顔を交互に見ていた。

感の良いゆう君は、恐らく私の声のトーンでわかったのだと思う。

彼が苦手な事・・・。


「ノリコ!昨日、帰ってこなかったて、ルーシーから聞いて心配していたんだよ。」


「あっ・・・寮母のドロシーさんには電話してたんだけど・・・。」


ルーシーは、シンガポールから来た同じプログラムに参加している、寮では隣りの部屋の女の子。

彼女は伊野君を気に入っている。

だから、2人にカップルになってほしいと私は思っているのだが・・・。