ふと、私をジーと見つめるゆう君の目に気が付いた。
「なに?」
「・・・着替え、それでいいなら、今日はここに泊まれば?・・・送っていくの、面倒になったのもあるけど、さっき、そこでバーベキューした話しをした時、やりたそうだったから・・・肉、焼く?」
庭を顎で指しながらゆう君が誘ってくれた。
「焼く!」
車で5分くらいの大きなマーケットに買出しに出かけた。
お肉、野菜、ソースと私の化粧品と下着を買った。
ゆう君が泊まれ、と言ってくれた事に、わかっていたけど下心は無かった。
手際が良いゆう君は、炭に造作も無く火を熾す。
それさえカッコイイと思ってしまう。
そして、2人でたくさんお肉を食べた。
夜は、客間のベッドを用意された。
それはちょっと残念に思ったけど、素直にゆう君とは別な部屋で休む事にした。
次の日は、遅い朝食を食べ、寮に送ってもらった。
大学の駐車場に車を止め、歩いて一緒に寮の前まで来た。
「結構、古いなあ・・・。」
「そうだね。・・・でも、寮母さんもいるし、警備の人も回ってくれているんだよ。」
ゆう君を安心させるように材料を並べた。
「あれ?・・・ノリコ!」
私たち以外の声が、少し遠くを通りかかる男の子のグループから聞こえた。

