れでも時は静かに進む。
中学生になった私。
友達の中には、同級生や先輩と付き合う人が出てきた。
付き合う事は憧れる。
でも、どう考えたって、中学生の私では大学生のゆう君の相手にはなれない。
だからと言って、好きでもない男の子と2人で出かけるなんて嫌だ。
もちろん、キスとかそれ以上なんて考えられない。
ませた友達は自慢のようにその時の様子を語る。
ゆう君を好きだと思っても、特に行動を起こさない私。
もし好きだと言ったら、ゆう君は困る?
困るよね・・・。
ゆう君は私に対してそんな気持ちは無いはず。
そんな事を言って、距離を取られるのはもっと悲しい。
義理のいとこだけど、一番近くにいる、懐いてる小さな女の子くらいの存在かな。
だって、ママは『手のかかる妹みたね』と言って、よくゆう君に謝っている。
たまに外で見かけるゆう君は、女の人と一緒だった。
たまに見かけるせいか、いつも違う女の人。
その時は、見たくないから、見ないふりをする。