白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】


「え?どういう事?」

「・・・彼女を放って、いとこを優先する事が気に入らなかったらしいよ。」

なんでも無い事のように言うゆう君。

「じゃあ、私のせいで・・・別れたの?」

もし私のせいなら、ゆう君に悪いことをしてしまった・・・。
あの日、お酒を飲まなければよかった!
一気に悲しくなり視線を下げる。


「ノリのせいじゃない。・・・オレが彼女を1番だと思えなかっただけ。なんで、思えないんだろうなあ。一緒にいてもそれなりに楽しいとは思えるし、大切にもしていたつもりなんだけど・・・。まあ、あの時は、彼女よりノリが大切だったのは本当の事だし。・・・だいたい、あんなに足にくるまで飲んで、何かあったらどうするんだよ。」


まったく、と呆れる顔をするゆう君。
1番と思えない、と言うゆう君の発言にビックリする。
ゆう君は、好きだから女の人と付き合う訳じゃないの?
一緒にいて楽しいという事は、好きなんじゃないの?
聞きたい疑問を無理に飲み込む。

「会社の飲み会だし、何もあるわけ無いよ。」

こっちも呆れるように、違う、違う、と手をパタパタ振る。
会社だよ?
無い、無い。
2人でとか、誘われたこと無いし!

「・・・ノリを抱えていたあの男に口説かれた事ない?」

「抱えて?・・・ああ、桧山(ひやま)の事?彼は同期の中で仲が良い友達だよ。それに、最近まで彼女もいたし、私のことなんて女として見てないよ。」

「・・・なんで、別れたか理由は?」

「知らないよ~。」

そんなゴシップネタに興味ないよ。
逆にゆう君が興味あることが意外で、びっくりだよ。