「・・・ああ、そう言えばそんな事あったなあ。」
「あの後の週明け、大変だったんだよ。誰だ、誰だって・・・。ゆう君の事、根掘り葉掘り聞かれたけど・・・答えなかったけどね。」
誰かに取られるみたいで答えたくなかった。
取られるも何も、ゆう君は私の物じゃないし、私の物にはならない。
わかっていても、独占欲というのはムクムクと沸き、押さえられない。
「・・・その時、一緒にいた人と付き合ってたんでしょ?」
コーヒーを飲む手が止まり、下から掬うように、私を見つめるゆう君。
まるで睨むような鋭い視線に、ちょっとだけ怖気ずく。
こんな風にストレートにゆう君のお付き合い状況を聞いたことはない。
聞かれたくなかったのかな。
目を伏せ、溜め息を吐くゆう君。
「・・・ごめんなさい、余計な事を聞きました。」
楽しかったのに、自分の言葉でこの場を壊してしまった事に後悔する。
だったら、黙っていればいいのに私ってどうしようもないヤツ。
「謝らなくていいよ。・・・確かに、その時は付き合っていたけど、あの後、すぐに別れたんだ。自分が1番じゃないと嫌だと言われたから。」

