白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】

急にゆう君は、私の背中と膝裏に手を差し込み抱きかかえた。

それは俗に、お姫様抱っことか、お持ち帰り抱っことか言われる、ソレで・・・。


「どうしたの?」


びっくりしてゆう君の首に寄せていた顔を上げ、視線を向けた。

落とされないように、更に自分の腕に力を込めた。

ゆう君は私を見ずに、さっさと狭いキッチンを出る。



「・・・オレもノリを独り占めしたくなった。」

「え?」



ゆう君は器用にリビングと寝室のドアを次々に開け、私を抱きしめたままベッドに転がった。


「そういう意味じゃなくて・・・。」


寝室に移動した意味を理解した途端、自分の頬の火照りを感じた。

私、焦ってます!


「ノリが誘ったと思うけど・・・甘い香りがする。」


私の髪に鼻を近づけながら、忙しく唇は耳をなぞってくる。

その刺激に、どうにか耐えながら、ゆう君に訴える。


「あ、あの・・・フォンダンショコラ作って・・・いたの。食べよう・・・。」



その言葉に動きを止めるゆう君。

ゆう君はチョコ系のスイーツが好きだ。