俺が帰宅すると、家の中は何だかおかしな事になっていた。
 
キッチンでは、姉さんが忙しそうに夕飯の支度をしていた。

これはいつも通りの光景だ。
 
しかし一方リビングでは、

エリアルとおっちゃんが仲良く項垂れていた。
 

そこだけ、空気が違う。

まるでお通夜だ。

「ただいま……」