だが、それでも少し遅かった。 便箋に落ちた大粒の涙が、みるみる文字を滲ませていく。 また、いなくなったセレナの事を思い出して泣いてしまった。 本当に、突然の事だった。 その時の状況は、今でも自分の中で消化出来ずにいる。 幸せだった記憶が、こんなにも辛い。 痛みは、時間が忘れさせてくれるというが、 それは一体いつの事なのか。 ひょっとしたら、一生かかっても無理かもしれない。