極上な王子は新妻を一途な愛で独占する

強くシェールを思い出させるのと同時に、違いをも感じさせる謎の相手を、カレルは油断なく見据える。

「計画が変更とはどういう意味だ?」

「言葉の通りです。それからあなたが考えている通り、私は昨日までここで暮らしていたシェールではありせん」

「ならば本物のシェールをどこにやった!」

「そんなに焦らなくて大丈夫ですわ、カレル殿下」

その言葉に、カレルは驚き目を瞠る。

王弟アルフレートのもう一つの名前カレルは、彼にとって極親しい人だけが知っているものだ。
それをなぜ、この偽のシェールが知っているのだろう。

偽シェールはクスリと上品に笑った。


「事情を説明しますわ。でも長くなるのでお座り下さいな。家令殿も」

カレルは不審そうにしながらも、ルークに合図を送り、ソファーにルークと共に腰かける。

その様子を見ていた偽シェールは、二人が落ち着くのを見て言った。

「話の前に確認させて頂きたいのですが……家令殿はコルダ公爵家のルドヴィーク様ではありませんか?」

カレルとルークの表情が驚愕に染まる。

ふたり共信じられないと言った様子で、偽シェールを見つめる。

「……なぜそう思う?」

カレルの問いに、偽シェールは楽しそうに答える。