極上な王子は新妻を一途な愛で独占する

医師の言葉にカレルは眉をひそめながら、口を開いた。

「責めていた訳ではない……妃の具合が良くないとの診立てのようだが、具体的な病名はなんだ?」

カレルの機嫌の悪そうな声音にも、医師は怯む事なく、答える。

「心の疲れが体に強く出てしまっています。当分は安静が必要です」

「人が変わったように見えるのも病が原因か?」

その言葉に、ほんの僅かだけれど医師が反応した。

「……私は診た限りでは特段変わったところはありませんが」

「いや、変わっている。それが分からないような医師は信頼出来ないな。別の薬師を手配する」

「妃殿下の言動が今までと違うとおっしゃるのですか? 確かに高熱が続いていた為、少し記憶が曖昧になっている可能性はありますが、問題にする程ではありません」

「問題ないか……それは、薬師の意見も聞いてから判断しよう」

カレルがルークに薬師を手配するように命じると、医師の顔色が悪くなった。その反応を見逃さずカレルは医師に詰め寄った。

「お前は何かを隠しているな? 俺の妃に何をした? ユジェナ侯爵の命令か?」

カレルは威圧的に医師を追い込んで行く。けれど、その瞳は不安そうに揺れていた。