「今日、藤堂君メガネだったよ」

「やばっ、なんかエロくてカッコよすぎじゃない?」

「なのに誰とも付き合わないって不思議すぎ」

「冬月さんと付き合ってる伝説も嘘だったしさ。あの人2年の超イケメンと付き合ってるしさ」

「あたし成瀬君好きだったのになー…」

「むしろ藤堂君って誰とも付き合ったことない伝説らしーじゃん?」

「えーそれホントなの?」

「今まで付き合った女ゼロって聞いたよ。まぁ遊んでる女は何人か居たけど最近はめっきりないってさ」

「なんでだろう」

「それが新たに好きな女がいる伝説」

「えーうそだぁ。マジショック。あたし晴馬君の事スキだったのに」

「告白しちゃいなよ」

「無理だって。あの大原さん振ったんだよ」

「あー…あの冬月さんの二番目に美人な人っしょ?」

「美人って言うか、大原さんってただの巨乳で人気なだけじゃん」

「でも藤堂君って巨乳好きじゃん」

「えー、あたしいけるかな?これでもFあるけど」

「ちょ、こんな所で胸の確認すんなって」


ギャハハ。と目の前で笑い声が響く。

一階から三階まで行く間、そんな話をずっと聞いていた。

晴馬君って、昔から人気だった。

初めて会ったのは一年の時に芹奈ちゃんと麻友ちゃんが晴馬君と同じクラスだったから。


だからよく麻友ちゃんに会いに行くたびに晴馬君とも出会ってた。

って言うか、確か大原さんって…


この前、晴馬君が中庭で一緒に居た人。

壁ドンしてた人…