「晴馬君さ、なんか企んでる?」
「は?なんで?」
「いつもと違う気がする」
「いつもと同じだろーが」
「違う。そんな優しくないよね?」
「あ?俺がいつお前を乱暴に扱った?」
「そー言う事じゃなくてさ、」
「そのかわりアレだぞ。後でご褒美もらうからな」
「ご、ご褒美ってなに?」
「なんだと思う?」
口角を上げた晴馬君の顔が近づく。
意地悪そうに見つめて来る晴馬くんはやっぱりいつもと一緒だった。
「ご、ご飯奢るくらいならいいよ」
「は?ご飯みたいな安いもんじゃねーよ。俺のテスト用紙まで勝手に奪ってんだからよ、」
「だ、だって…」
「ご褒美っつったら萌からのキスに決まってんじゃん」
「は、はぁ!?は、晴馬君なに言ってんの?じょ、冗談やめてよ」
「冗談じゃねーし、昨日一緒に寝た仲だろ?」
「仲って、ただ隣で寝ただけじゃん」
「さぁ?どうかな?俺がちゃんとお前の服着せたかも知んねーし」
「ちょっ!!もう殴るよ!?」
頬を膨らませたあたしに対して晴馬君がフッと鼻で笑う。
「お前、なに動揺してんの?なんもねーし」
「もうからかわないでよ…」
「萌ちん可愛いからつい」
「晴馬君やっぱ意地悪」
「そんな意地悪が今から丁寧に教えてやるから。な?」
クシャリと頭を撫でられ、気が少し軽くなる。
結局何かあると晴馬君に頼ってしまうあたしは一体なんなんだろうと…



