「爽ちゃん、今日、予定ある?
俺、腹ペコなんだけど、飯、付き合って
くれない?」

「え? 別に予定はありませんけど…」


この前、真由に言われた事が、頭をよぎる。

『服部さん、絶対、爽の事、好きだよ』


「奢るから、ちょっとだけ付き合ってよ。」

同僚に軽く誘われた食事を断るのは、なんとなく角が立つ。

ま、真由の思い過ごしかもしれないし、気にする程の事でもないかな?

「いいですよ〜。
どこ行きます?」

駅に向かって歩きながら、尋ねた。

「爽ちゃん、食べたい物ある?」

「んー、そうだなぁ…
今日は、さっぱり和食よりは、ガツンと洋食な
気分かなぁ。」

と私が答えると、