将軍さん、プライベートでは、甘々でいっぱい褒めてくれるのに、仕事だと思いっきり辛くなっちゃうからなぁ…

私は、思わず、苦笑いした。


私は、新たに加わった定例業務を含めて、必要な資料を出力して、部長の所へ持っていった。

「部長、先週分のデータです。
確認をお願いします。」

と私が資料を手渡すと、

「ありがとう。」

と私の目を見て微笑んでくれた。

会社で冷たい銀縁眼鏡越しに微笑まれると、いつも以上にきゅんきゅんする。

仕事中なのに、『将軍さん、大好き』の気持ちが膨らんで、ふわふわと舞い上がりそうになる。

私は、ミスをしないよう、気持ちを引き締めるため、コーヒーを入れに行った。

自分の分のついでに、全員分のコーヒーを入れて席に戻る。

「部長、どうぞ。」