「くくっ 何で…は、ないだろ?」 「だって…」 「俺だって、好きな女が隣にいれば、 ドキドキするに決まってる。」 「え?」 「ほんとに、鈍いヤツ。」 部長は、笑った。 「俺は、爽が好きだよ。」 私は驚いて、固まってしまった。 「爽は?」 「私?」 「俺の事、嫌い?」 私はぶんぶんと首を横に振った。 「じゃあ、好き?」 ……… ……… ……… 私は、こくんと頷いた。 そっか… 私、部長の事、好きなんだ… 私はそのまま、部長に寄り掛かると、部長は私の肩をぎゅっと抱いてくれた。