「そういえば、爽、今日、かわいいね。
もしかして、デート?」

仕事が一段落して、席で2人でコーヒーを飲みながら、真由が聞いた。

「まさか!
相手がいないよ。」

「えぇ!?
爽なら、その気になればすぐに彼氏できそう
じゃん。」

「………
その気になれないもん…」

「まだ引きずってるの?」

「引きずってるわけじゃないけど、もう恋愛は
懲りたなと思って。
私は一生独身で、仕事を頑張るよ。」

「ちなみに…」

と真由は声を潜めた。

「服部さん、絶対、爽の事、好きだよ。」

「え!?」

驚いた私は、思わず、大声を出してしまった。