すると、部長が立ち上がって、私の腕を取り、
「無理しなくていい。
送ってやる。」
と私を立たせた。
「え!?」
私が驚いていると、
「園部の体調が悪そうなので、今日は失礼
する。
後はみんなで楽しんでくれ。」
と、声を掛けて、私を無理矢理連れ出した。
店の外に出て、歩き始める部長に、
「部長!
待ってください!
どういう事ですか!?」
と聞いたが、部長の足は止まらない。
腕を掴まれて、そのまま連れていかれる。
「部長!」
店を少し離れた所で、部長は足を止めた。
「あいつらは、俺がいない方が、楽しく
飲めるだろ?」
そう言って、また私を連れて行く。



