「くくっ
お前の話は、飽きないなあ。
お前、『若い頃は』って言ってるけど、
まだ十分若いだろ?」
「そう言っていただけるのは嬉しいんですが、
もう28なんですよ〜。
未だ大人の女にはなりきれてませんけどね。
ふふっ」
部長は、私の肩にかかった長い髪を触りながら、言った。
「お前は、そのままで十分いい女だよ。」
部長の綺麗な顔で見つめられながら、そんな事を言われると、どうしていいか分からなくなる。
突然、心臓の音がトクトクと早くなり始める。
何!?
部長、お酒のせい?
どうすればいいの?
「くくっ
お前、顔、赤いけど、酒のせいじゃないん
だよな?」
!!!
「部長のせいです!!」



