私は思わず、口にしてから、後悔した。

しまった…!!

「くくっ
お前は、俺を何だと思ってるんだ?
仕事を離れれば、俺だって笑う事位ある。」

「すみません。
あまり部長が笑ってるイメージがなかった
もので…」

私が少し消沈して言い訳をすると、

「まぁ、会社では、そうかもな。」

と流してくれた。


あれ!?
意外に部長、話しやすくない!?


もともと人と垣根を作るのが苦手な私は、すぐに調子に乗る。

「ねぇ、部長。
今から、どこに行くんですか?」

私がにこにこしながら、尋ねると、

「腹減ったから、メシ。」