冷たい部長の甘い素顔

30分後、俺が席を立つと、彼女はパタパタと後をついてくる。

俺は愛車の助手席のドアを開けて、乗るように促す。

彼女はおずおずと乗ってきた。

俺が運転してると、彼女が俺をじっと見る視線を感じた。

照れる…

「くくっ
そんなに見たら、穴が開くだろ?」

照れ隠しにそんな事を言うと、

「部長!
笑うんですね!?」

彼女は目を丸くして驚く。

「くくっ
お前は、俺を何だと思ってるんだ?
仕事を離れれば、俺だって笑う事位ある。」

そう言うと、

「すみません。
あまり部長が笑ってるイメージがなかった
もので…」

と少し落ち込んだ彼女の声。