冷たい部長の甘い素顔

少し褒めるだけで、とても嬉しそうに笑う。

「得意なのは、男漁りだけじゃないんだな。
安心した。」

好きな子に思わず意地悪するなんて、俺は小学生か!

「あ、あの、部長………」

でも、焦る彼女もかわいくて仕方ない。

「俺は、仕事さえ出来れば、プライベートに
首は突っ込まん。
堅物でも尻軽でも構わないから、
気にするな。」

なおも虐めるとは、我ながら大人気ない。

「あの、それについては、出来れば言い訳を
させていただきたいです。」

「俺は、構わないと言ってるんだから、
言い訳は必要ないだろ?」

「いえ!
私の尊厳に関わりますから。
部長、この後、お時間ありますか?」

「俺は、プライベートでいくら男漁りしても
構わないと思ってるが、社内でナンパは
いただけないな。」

彼女がかわいくて、自分でもいじりを止められない。