部長を追いかけて駐車場に付いて行くと、部長は助手席のドアを開けて待っていてくれた。

円が4つ並んだシルバーの輸入車。

「どうぞ。」

促されるまま、私は助手席に乗り込んだ。

無言で走り出した車の助手席で、私は妙に落ち着かなくて、部長の顔を眺めた。

やや面長で整った顔立ちは、やはりカッコいい。

長い手足に細身の高身長。
だけど、ジャケットを脱いで腕まくりをしたワイシャツの袖口からは、筋張った筋肉が見える。

これは、細マッチョというやつ?

「くくっ
そんなに見たら、穴が開くだろ?」

部長は、私をチラッと見て、笑った。

!!!
笑った!?

「部長!
笑うんですね!?」