すると、遠くから、

「おお〜!」

と微かな歓声が上がる。

これは返って、火に油を注いでしまった?

私は、全て無視する事に決めて、仕事に取り掛かった。

30分程して、みんな続々と出勤してくる。

「おはようございます」

その都度、挨拶は返すが、みんな奥歯に物が挟まったような顔で通り過ぎていく。

「おはようございます」

向かいの席に服部さんが座った。

「おはようございます」

私はいつも通り、微笑んで挨拶を返したが、服部さんから、目を逸らされてしまった。

「おはよう!」

いつも朝はローテンションの真由が、あり得ないくらい にこにこと元気がいい。

「おはよう」

と返すと、

「今日、お昼、楽しみにしてるね。」

と言われてしまった。