私たちは、他愛もない話をしながら、ワインを飲み、食事を楽しんだ。

話が弾んだ事もあり、気付けば時刻は21時半を過ぎていた。

デザートも食べ終わり、そろそろ帰ろうかな…と思い始めた頃、服部さんが話題を変えた。

「爽ちゃん、噂で聞いたんだけどさぁ」

「何?」

「彼氏と別れたってほんと?」

「え?
ああ…
もう、2ヶ月位前にね。」

「もうふっきれた?」

「うん。
最低な別れ方だったから、しばらくは
辛かったけど、もうなんとも思ってないよ。」

もう大好きな人もいるしね…と心の中で思う。

「俺さぁ、ずっと爽ちゃんの事が、好き
だったんだ。
最近の爽ちゃん見てて、もっと好きになった。
だから、俺と付き合ってくれない?」