戦いが終わったあと、昨日顔を合わせた2人と目が合った。

「やっぱり逃げられないんだ」と目が言っていた。

いつかは殺される。だったらもういいやって…なにかがきれる。



それからのことはあまり覚えていない。

走って走って、監視員から銃を奪う。きっと何度か撃たれた。でも不思議と痛みはない。ここで培われた戦いの腕が俺を助けてくれた。誰のか分からない血が足に絡みつく、けれど走る。もうなんの感覚もない。

俺は死んだら地獄にいくかな、と笑いながらただただ走り続けた。