それからは無我夢中で仕事に没頭した。


どんな些細なことでも、どんか大きな事件でも、あっという間に、全て見抜くように調べ尽くした。



「あいつのためにしっかりやれよ」



と大人は見下したように言う。俺が敦のことで反発しないのをわかっているからだとしても、俺にはそれだけで頑張れたんだ。








そしてそんな時…




真輝「……相葉義宗、テロ…作戦……?」




相葉義宗ってあの時の監視してた政治家だよな。それにテロって……?

俺はページをめくった。





真輝「テロを行う組織の援護……相葉…義宗の…殺害……っ。……1週間後、相葉義宗がハイドランドに家族でいくという情報を得た。その日相葉義宗殺害をはかる……」



ハイドランドって……たくさん人が集まるところだよな?まさかそんな中で拳銃を発砲したりするんじゃ……っ。

それじゃあ他の人も巻き込んでしまう……それを承知でやるつもりなのか……?



真輝「でもっ……」



それでも俺は、やらなきゃいけない。敦のためなら、他を犠牲にしたっていい。





ーカチカチカチカチー