晴れ曜日


 日没の前。太陽は今日という日を惜しむように最後の光を放つ。
 それはとても美しい。心底そう思う。
 けれど、私は振り向かなかった。
 太陽を背にして、歩き続けた。
 もし、これが何か、例えば別れのシーンなのであれば、適したメタファーだっただろう。
 けれども、これは日常のワンシーンで、ありふれた帰り道の風景でしかない。
 場所だって、景色のいい自然に囲まれた場所ではない。国道沿いのマンションや住宅、スーパーや居酒屋、商店がそれぞれ立ち並ぶ町並み。JRの駅が近い。コンビニがすぐ近くに立っている。私は丁度、そのコンビニへ寄って帰ろうとしている。
 今日で禁煙一ヶ月目。煙草はけして買わないようにしよう。