沈丁花

パチリと目の前の瞼が開かれた。
櫞葉公主のお目覚めだ。

「公主様。」

侍女頭は喜んだ。

「あぁ、おはよう…………」

目を擦った時に、額に置かれていた手巾が落ちた。それを見た櫞葉は、

「有難う。」

と、お礼を言って、ずっと側にて看病をしていた侍女頭を労った。

「今日は気分が良いので、起きるよ。着るものを持ってきてくれるかい。」

随分と口調が少年のようにキッパリとした娘だ。

侍女頭は部屋を後にした。