沈丁花

霛塋は、“死”を知らなかった。

ただ、痛い、痛い、と泣き叫んでいた。痛みにのたうち回った。

榮氏から、霛塋の肉の加えられた薬を受け取った旲瑓は、少しして回復したらしい。

榮氏の願いなのか、はたまた、霛塋の血肉のお陰なのか、どちらかは不明だ。

二十一になった今でも、その傷跡はハッキリと残っている。

手当を十分にして貰えなかった。傷口を縫う事もされなった。ぎゅうぎゅうとキツく包帯が巻かれ、ただ、それだけだった。