沈丁花

数年が経ち、どうしても耐えられなくなった。

部屋の前にいた見張りを殴って、伸びた番の横をするりと抜けて行った。

後で罰されるだろう。すまない、と思った。

その頃、榮氏の母は継父と連れ子の三人で、食事をしていた。

雀斑の連れ子は、身分不相応に着飾っていた。元は農民の出らしい。

「ん?」

連れ子は箸を止めた。何かと言えば、喉が痛くなったらしい。これには、食べられないものがあり、それを母は知らなかった。

「如何したの!?」