「あ、今日アレだったっけ?じゃあ来週行こ~!」


「うん!夜またメールするね!」



そんな会話をして、由紀とバイバイする。



さてと、今日もバイトがんばりますか!



わたしは心のなかでそう唱えながら、カバンを肩にかけ、そのカバンからひとつのノートを取り出した。


それは、アルバイトの仕事内容をまとめたノートである。



実はアルバイトは最近始めたばかりで、今日の出勤でまだ三回目なのだ。


だから復習してから行かないとね!



ノートに目をやりながら教室から出ようとしたからであろう。



どんっーー

「わっ!」



教室に入ろうとしただれかとぶつかってしまった。