放課後になり、わたしは今日バイトがないためまっすぐ家に帰る。 翔くんは22時まであるから、明日早起き大変かもしれない。 そのとき教室を出ようとする翔くんとパチリと目があって。 わたしはカアッと顔が熱くなるのが自分でもわかった。 ふたりだけの秘密のアイコンタクトだから、なんだか恥ずかしくて。 でも、それ以上にうれしい。 にやけそうな口元にぎゅっと力をいれる。 わたしも翔くんとは時間差で校内をあとにした。