「わたし、届けてきますよ」 わたしは上着をはおりカバンを肩にかけ、 店長の机から黒いケータイ電話を手にとった。 「きっとまだそこらへんにいると思うので!」 家に帰ってから気づいたらいやだもんね。 わたしは早足でファミレスをあとにした。 駐車場から出て右左と辺りを見渡すと、ファミレスを右に出た数10メートル先に智也くんの後ろ姿を発見した。 「智也くーん!」 わたしは大きな声で彼の名前を呼び、駆け足で彼のもとへ向かう。