小屋に戻るとすぐに遥はお味噌汁を作り始める。

今この場にあるだけの野菜を味噌汁にいて煮込む。ただそれだけなのだが、レタスはあえて千切りにしてキャベツは歯応えがある方が美味しいから小さくちぎって入れる。

次にニンジンは千切りにして大根と千切りにする。ほうれん草は小刻みに切り刻んで煮込む。ジャガイモは磨り潰して入れる。具材が多いとこうやって工夫しないと味噌汁の中身がごちゃごちゃして食べづらくなる。その為、あえてジャガイモは磨り潰すのだ。

そして、玉ねぎも小刻みにしてネギを入れて出来上がり。最後に遥がいつも持ち歩いている七味唐辛子を少しかけて遥ちゃん特製お味噌汁の出来上がり。

「さて、久しぶりに遥ちゃん特製お味噌汁を作ったが・・・やはりゴボウが無いのは痛い。しかし、とても美味しそうな匂いを発しているから大丈夫だろう。では・・・」

まず始めに少しだけ汁を飲む。

「旨っ!色んな野菜と味噌の味が絡み合って美味しいぞ!しかも磨り潰したジャガイモのドロドロ感が良い味して美味しいっ・・・!そして、私の調味料七味唐辛子のせいで少しピリ辛な感じがする。これが堪らないっ・・・!」

欲の赴くままに遥は味噌汁を飲み干す。遥の身体はポッカポカに火照っている。

「寝る前だがこんなに興奮して大丈夫なのだろうか?旨すぎて興奮してしまった〜」

とか言いながら布団にゴロンと寝転がる。

そして遥はそのまま寝てしまう。