「紹介したい男?それって前に言っていたおじさんですか?」

「ああ。実はもう呼んでいてな。そろそろ、この町に来るはずなんだがな。まあ、奴の事だから祭りに参加とかしてそうだし。恐らく明日にはそいつと会うことになるだろう。」

この町の警備は厳重で、不審な者はすぐに捕らえられるはずだが、シノケンは大丈夫だろうか。この町の警備の兵は賊を野放しにしている癖に、変わった服装をしただけや信仰している女神に似ているだけでいちゃもんつけてくる奴らばかりだからな。

歪んだ国・・・いや、かなり歪んでいる国だ。

シノケンにクレアを託して私はこの町から出ていきたい。いや、この国から出ていきたい。

この国はどこか凄く居心地が悪い。女神に対する信仰心が異常過ぎて気持ち悪いからなのであろうか?

ともかく、私は早く武芸を鍛練できる国に移動したいのだ。