遥たちは出された肉料理を食べながらクレアの今後について考える。

考えながら食事をすることにより、いつもの食に関してのリアクションがない。

「私・・・どうしましょう?この世界で生きていけるのでしょうか?」

不安な表情をするクレア。だが、その不安な表情は当然の事でもある。いきなり未来の世界まで冷凍睡眠して起きたばかりなんだから不安なのも頷ける。

しかし、遥には1つだけアテがあった。この地方に来て遥を助けてくれた男がいる。その男は兵士の癖にどこか頼りないところもあるが、良い奴だ。その男にクレアを預けたい。

歳は40そこそこのオっさんだが、超絶美少女の私を見てムラムラして襲ったりしないし、気が利いて、むしろ仲良く話そうとしてくれた心優しき男だ。

その男にクレアを託すしかない。幸い、その町は田舎だし砂漠に囲まれた町だから都会の方から人は殆んど来ないから、クレアの事で問題になったりはしないだろう。

「クレア、お前に紹介したい男がいる。」