「・・・と言うわけです。それで今回、冷凍睡眠から目覚めたものの装置の内側から開けるの事が出来ない為、私のテレパシーを感じやすい人に適当にテレパシーを送ったのです。それが、あなたです。」

「自分で装置を開けられないとか、かなりの欠陥装置だな・・・。まあ、良い。そんな事より早くここから出るべきだな。」

「どうしてですか?私は、もう少し話したいです。特に世界がどうなっているのか気になるので話を聞かせてください。」

クレアは少し甘えたような声を出すが女である遥には全く効果なかった。

「ここは墓だぞ。色んな霊とか出てくるから早く出た方がいい。本来ならば王墓に入るのは良くないのだ。色んな人の怨念や墓を守るガーディアンとかがいるからな。」

遥はクレアの手を握り引っ張る。

「早く出るぞ。私についてこい。私は霊感あるから霊相手でも何とかなる。」

強引にクレアの手を引っ張る遥。しかし、遥はこの遺跡から物凄く嫌な違和感を感じている。いや・・・もしくはこの町そのものがヤバいのでは無いだろうかと考え始める。