世界を旅する武芸少女

階段を降りて先へとと進むと黄金に輝いている扉があった。その扉からは黄金の匂いがして、お宝に興味のある遥は扉を開けた。

「ん？・・・眩しっ！」

扉を開けると部屋の中から放たれる黄金の光でとても眩しい。徐々に光に慣れてくると遥の目に映ったのは財宝の山・・・部屋の隅々まで置かれている財宝の山である。

そして部屋の中心には何やら怪しげな機械があって、遥の好奇心を擽った。それにさっきから声の主の声が聞こえないし、もしかしたらこの機械に何かあるのだろうか？いや、絶対に何かあるであろう・・・という事にして機械の前へと行く。

「む・・・これはパソコンのキーボード？適当に打てば良いのだろうか？」

実は遥はパソコンや機械の類いが大の苦手である。機械は目が悪くなるし、気分が悪くもなるからこの手の機械は無理。とはいえ、目が良かった時はパソコンゲームで少し遊んでいたこともあった。しかし、ゲームのし過ぎで目が悪くなり疲れやすくなってからパソコン恐怖症(？)になったのだ。

「仕方ないな。あんまりこれは掛けたくないのだが・・・」

遥は黒縁眼鏡を取り出して掛ける。遥が眼鏡を描けたくないのは、眼鏡を掛けたらキツそうに見られるからである。元々キツく見られる遥は、眼鏡を掛けると更にキツさが倍増して、「教育ママ」見たいな感じになるのだ。

まぁ、今は誰も見ていないから良いんだけどね。