「ふぅ・・・。大したことなかったな。しかし・・・。」

流石の遥でも飯を食べてすぐに動いた為、お腹が気持ち悪い。

「う・・・。ちょっと転びたい気分だ。」

ヨロヨロと気分悪そうな顔をしていると、町の住民が沢山現れた。どうやら、さっきまでの戦いを見ていたようである。

「すげェー!あの女の子強すぎだろ!」

「華麗だ・・・!」

「あの娘はヒーローだ!」

「可愛い!結婚してくれェ!!」

等々と遥の活躍を称える誉め言葉が聞こえ、少し嬉しく感じる。

表情には出さないが気分は上機嫌だ。

「遥ちゃ〜ん!凄い剣術じゃないか!へーいハイタッチ!」

家の中から飛び出してきたテンションの高いシノケンがハイタッチを要求したが遥は無視した。

「あら?ノリ悪いなぁ・・・」

「お前は少しテンションがおかしいぞ。・・・それと少し気分が悪いから転びたい。済まないがベッドを借りるぞ。」

「あっ!そうか!」とシノケンは気付いて遥をベッドの場所まで案内する。

「そっか飯食ったばかりで戦ったから気持ち悪いんだね。良いよ、俺のベッドで寝ると良い。」