ヴァーチャル・リアリティ

罪に問われる可能性のほうがずっと高いことに気が付いてしまった。


「こ、ここの証拠があるし……」


あたしは上ずった声でゴーグルを指さした。


そうだ。


これを装着して映像を見てもらえば、きっと理解してもらえるはずだ。


そう思い、ゴーグルに手を伸ばす。


その手がゴーグルを掴む前に、横から誰かがゴーグルを取り上げていた。


ハッとして顔を上げる。


そこにいたのは見知らぬ男女4人だった。


その内2人は手足が片方ずつない。


いつの間に部屋の中に入って来たのだろう。


物音なんて少しもしなかったのに。