ヴァーチャル・リアリティ

「だって……」


涙で濡れた顔は、血と混ざってグチャグチャだ。


「だってあたしたち、人を殺したんだよ!?」


「だとしても、こんなの罪にはならないよ! あたしたちは何も知らされてなかったんだから!」


「そんな言い訳が通ると思う!?」


百花の言葉にあたしは返す言葉を一瞬失ってしまった。


部屋の中は密室。


殺したのは間違いなくあたしたち。


そんな中で『ゲームだと思いました』と言って、誰が信じてくれる?


「大丈夫だよ……」


あたしはそう言ったが、さっきに比べると声は小さくなってしまった。


自信がない。