ヴァーチャル・リアリティ

「俺は1人暮らしをすることさえ、許されなかった」


晴道の映像に切り替わった。


晴道はうっすらと笑みを浮かべてこちらを見ている。


その笑みは人生に絶望し、未来への期待を捨てた笑みだった。


「これから先も縛り付けられ続けるんだ。ババァが死んだとしても、親がいる。あいつらは社会に出た俺をきっと利用しにくる」


「それは思い込みだよ!」


そう言ったが、晴道がそう思い込んでしまうことも最もだった。


きっと自分が解放される日なんて来ない。


そう思っても仕方のない幼少期を過ごしている。