密室で、疑心暗鬼になって、誰も信用できなくなった結果だったんじゃないか。


「ゲームは終わったよね、早くここから出して!!」


あたしは天井へ向けてそう叫んだ。


アナウンスの声は聞こえてこない。


だけどどこからかあたしたちを見ているはずだ。


「残念だけど、まだ終わらない」


その声にあたしは顔を向けた。


首がギシギシとキシム音を上げそうなくらい、体中が痛い。


「え……?」


そこに立っていたのは……笑顔の、晴道だった。


「もう少し俺と一緒に遊んでよ」


「晴道……?」


どうしてこんな時に笑っていられるの?


そう聞こうとしても、すでにロレツが回らなくなっていた。