処刑バッヂ

不意に晴康のスマホが震え始めたのだ。


条件反射のように自分のスマホを確認するけれど、あたしにも涼希にもメッセージは送られてきていない。


晴康はそのメッセージを見た瞬間、サッと青ざめた。


薄明りの中でもその表情が一変するのがよくわかった。


「おい晴康なにしてんだよ! 早くロープを解いてくれよ!」


椅子をガタガタと揺らしながら和馬が言う。


そんな和馬を見たまま晴康が硬直してしまった。


スマホが晴康の手から滑り落ちる。


明らかに様子がおかしい。


「行ってみよう」


涼希がそう言い、体育館の中へ足を踏み入れた。


あたしはすぐにその後を追いかける。


2人が足音に気がついてこちらへ視線を向けた。