「わーい、遂に、遂にでた。ラスボス撃破したら、推しに会えたーーっ!」私は、ゲームが終わり、レアキャラも獲得できたので、昼寝でもしようかと座布団に頭を乗せ、横たわった。しばらくするとすっかり眠ってしまった。夕方の16:30分頃の話だ。私が眠りながら、体が重いと感じたのは、いつごろだっただろうか?気づけば辺りが暗い気もしたので、起きようと目を開けた。まだ夢心地で、少し眠かったためか、視界がぼやけていた。そんな状況の中、いくつかの点が気になった。雨戸が閉まっていて、下の階のリビングで寝ていたはずが、自分の部屋に居て、毛布がかかっていた。雨戸を閉めて、毛布をかけることはお母さんにも出来ることだったが、一番気がかりなのは、どうやって私を2階に運んだかだった。おかしいなぁと思っていると、雨戸を締め切っていなかった窓に人影が現れた「きゃぁぁっ!泥棒ーっ!」と言って慌てて窓をふさごうとすると、“どすんっ!”「ぎゃぁぁぁぁ来ないでー!」とジタバタしていたら、聞き覚えのある声……「お前は俺のことを知らないのか?」困ったように私の上に飛び込んで来た人物は言った。とっさに私は「は?」と言ってしまった。