「暁、サプライズ成功だね~っ!!」
隣でアハハッとにぎやかに笑う葵ちゃんの右手には、さっき鳴り響いたクラッカー、左手には、ケーキが入っていた空の箱。
...葵ちゃん、今、“暁”って...?
「彩、誕生日おめでとう」
暁も葵ちゃんに続いてそう言って、テーブルに料理を並べた。
グラタンに、オムライスに、ハンバーグ。
わたしの好きなものばかり...。
4月6日。今日はわたしの16歳の誕生日。
「実は、あたしと暁、従兄弟(いとこ)なの!」
葵ちゃんが向かいのイスに座って、そうネタバラシをした。
「え...っそうだったの!?」
し、知らなかった!!
ケーキも、ホールケーキが用意されていたなんて、まったく気がつかなかった。
ケーキ屋さんと、もともと打ち合わせしていたのかも。



