「……一緒にいて欲しい。」


「……うん。

私も、一緒にいたい。

一緒に、生きていきたい。」


「……ありがとう」


ああ、大切な人からありがとうと言われることは、私をこんなにも温かくさせる。


もう一度、今度は優しく抱きしめられる。


「……好き」


「ありがとう」


なんだか変な答え、と思ったけれど、そんなことはどうでもよかった。


ただ、私の気持ちさえ伝われば。


ふと、おでこに体温を感じた。


見上げると、優しいキスをもらっていた。


……生きていて、よかった。


これから先も、苦しいことがあるかもしれない。


それでも、この手を離さなければ、どこまでも行けるという確信がある。