季節はすっかり冬になっていた。


もう遊ぶ時にもマフラーとコートが必需品になっている。


この冬休みで遊びは終わりになるだろう。


冬が終わってしまえば、高校3年生になり、もう本格的な受験生だ。


長いようで短かったこの2ヶ月。


あの日以来、学校に1度も行かないまま冬休みになろうとしていた。


進級に関わるらしい期末試験があるから、先生にも受けるように言われているので、1度は学校に行かないといけない。


出来ることなら2度と行きたくない。


でも、このまま私の学生生活が終わってしまうのは勿体無い気がする。


学校に在籍している意味がない。


退学をすることだけは、不思議と思い浮かばなかった。


私は迷っている。