後夜祭で、あんたが言ったこと。
「は?この前?」
相変わらず目は自分の靴を見たまま、私に聞き返す。
「だから、志築くんが私のことを…その…好きとかって…」
「…………っは?」
私が言うと、志築くんは目を見開いて私を見上げた。
「本気?…な、訳ないよね?でも、もしそうだったならごめ「ばっ!!!」
ば…?
私が言い終える前に、志築くんがそれを止める。
「バッカじゃねぇの!?なに言ってんだよお前、まさか本気にしてんのかよっ
俺が?お前みたいなのにマジで惚れるわけねーだろ
自分がモテるとでも思ってんのかよ、自惚れんのもいい加減にしろよなブスのくせに」
ふんっと鼻を鳴らして、志築くんが立ち上がった。
「嘘に決まってんだろうが、バーカ!」
なんで、そこまで言うの
「最低…」
なんで、そこまで言われなきゃなんないの

