そして、失恋をする


「希!」

僕は、彼女の名前を口にした。

修也と比べて付き合いこそ短いが、数少ない友だちのひとりだ。

「ごめん、二人共。心配かけて」

軽く頭を下げて、僕は二人に謝った。

「ほんとそれ。ジュース奢ってくれるなら、許す」

冗談っぽい口調で、希が僕にそう言った。

「それな。俺も、なんか奢ってくれるなら許す」

希に同調するかかのように修也も冗談っぽい口調で僕に言う。

「悪かったって」

そう言いながら、僕は苦笑いを浮かべた。